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クラシックギターのファンを増やす為に(その1)

楽器としてクラシックギターの市場は細っている。

一方でエレキギターは米国でかなり伸びている様だ。

演奏曲の市場も同様と思われる。

楽曲全体の市場はCDを買わなくても無料・有料を問わずネットで楽しめる。

しかし、その中でもどうもクラシックギターの作品は目立たない。

何故なのか?と考えてみた。

 

クラシックギターの音は確かに他の楽器に比べて小さい。

特に生音を大切にする業界なのであまり装飾出来ない。

しかし、一番の原因は「録音して聴くと生の演奏の素晴らしさを再現出来ない」事に尽きる様に思える。

 

他の楽器は録音を聴いても素晴らしさが伝わる。

コンサートの方が素晴らしいのは確かだが、落差が小さい。

クラシックギターの演奏は生で鑑賞すると録音とは全く違う繊細な表現が伝わる。

 

現在は簡単に楽曲が作れる。

DTM(デスクトップミュージック)でパソコンがあればあらゆる楽器の演奏を創作・再現出来る。

だからメリハリの効いた多様な表現が溢れている。

その中でクラシックギター演奏はあまりに刺激が少なく多様性に劣る。

だからクラシックギターのファンは減る一方なのも無理はない。

(次週はファンを増やす私見を述べます)