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カラオケとの付き合い

サラリーマン時代の前半はスナックで良く歌った。

最初は厚い歌詞カードを見ながら伴奏のカセットに合わせて歌ったのが、少し進化した時代だ。

それは、モニター画面に歌詞が表示され、伴奏に合わせて歌詞の色が変化するので楽だった。

お金が無いが歌う意欲満々の時代である。

 

それからサラリーマン時代の後半に入ると、歌える曲が減ってくる。

流行ってる曲はリズムが速くなり歌詞が分からなくなり、懐かしのメロディを選択する様になる。

すると、一緒にカラオケするメンバーが誰かによって選曲を大きく変えなければならない。

だから密かに数曲新しい曲を練習しておくという手間がかかり始める。

それでも楽しければ準備も出来るが、段々と付いて行けなくなる。

だから2時間付き合っていても二曲くらいしか歌わない。

そして殆どの時間は分からないアップテンポの曲を聞かされる。

こうして少しずつカラオケから遠ざかる。

 

それからリタイアして、そして間も無く新型コロナウイルスで全くカラオケに接しなくなった。

 

所が先日旧友から誘われて大阪に行った。

二次会で北の新地で三人でカラオケに接した。

最初は声が出ない。

それでも仲間の懐かしい歌を聞くと自分も昔取った杵柄を思い出し曲を予約する。

なるほど若い頃の曲ならば歌詞が有れば何とか歌えると気が付いた。

同じ年代のジジイ仲間なら歌を共有出来る。

そんな調子であっという間に時間が過ぎた。

楽しかった。