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音楽感性と年齢

個人差が大きいとは思うが、年齢と共に音楽への関心が薄れる様に思える。

若い時は、流れてくる音楽に敏感に反応した。

素晴らしい楽曲を聴くと感動して何回でも聴いた。

メロディを口ずさんだ。

カラオケでも歌った。

そんなシーンが無くなったのは何歳からだろう。

 

50歳前後はまだまだCDを買っていたが、その時の流行とは離れた70〜80年代のJAZZとかポップスだった。

身体に染み付いた音楽感性がその当時のモノなんだろう。

つまり新しいトレンドに反応する感性では無くて、固まった自身の音楽基盤に共鳴するモノに反応していたのだろう。

 

数多くのコンサートにも夫婦で行った。

同じ年代だからお目当てはあまりズレない。

それも仕事をリタイヤし、新型コロナウイルスで外出出来なくなり殆ど行かなくなった。

近くに交響楽団が来る時に行く位だ。

 

最近はコンサートに行っても以前の様な感動が無くなった。

やはり65歳前後が境目なのか?

歳をとったからか、プロの演奏を聴いて感動するよりも、自分が参加して感動する事が多い。

ギターの合奏は参加して美しいハーモニーを共に演奏している気がする。

耳から身体から音色の振動が伝わってくる。

ギター演奏はギター本体の振動を身体で感じる事が出来る。

これは聴覚の衰えを補ってくれてるかもしれない。

 

感性も聴覚も衰えるかもしれないが、それをカバーする何かがあるかもしれない。