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室温が上がると弦が縮む?

クラシックギターは調弦が忙しいですね。

あまり長く使ってて死んだ状態の弦は調弦不要になりますが、

これは活きた音が出なくてなってる様です。

 

所で、昔から室温が上がると音程が上がり、「あれれ?」と思った記憶があります。

室温が上がると弦が伸びて音程が下がる筈なのにと思いました。

まあ、文句言ってもしょうがないからチューナーに従って調弦しましたが、

疑問は残ったままでした。

 

それでネットで検索すると、ありました。

YAMAHAさんの「楽器解体全書」というページに説明が

(下記のURLを参照して下さい。

https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/classical_guitar/mechanism/mechanism002.html)

以下はその説明文です。

 

「クラシックギターは温度が上がると音程が上がり、温度が下がると音程が下がります。これは、クラシックギターの弦に使われているナイロンなどの合成高分子(ポリマー)の化学繊維に、「ある一定の張力下では、ナイロン弦の温度の上昇により長さが縮む」という特徴(Gough-Joule効果)があるためです。この特徴により、ギターの温度が上がると弦が収縮して張力が大きくなり、音程が上がっていくのです。とくに2、3弦のような太いナイロン弦に表れ、4、5、6弦の巻線弦では変化が少ないようです。」

 

いやあ、そうだったのですね。

驚きました。

しかし、今回は少し真面目な話でした。似合わないと反省してます。

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コメント: 1
  • #1

    気まぐれブログのT (木曜日, 29 6月 2023 12:17)

    ナイロンは結晶性ポリマーです。結晶度が上がるとと密度が上がって縮む、つまり音程が上がる。この現象で単純な温度変化によるポリマー膨張率と違う動きをする、と自分なりに理解して納得しています。